丸尾 勝一郎 Dental Blog

インプラントブランド ストローマンのグローバルの会長と会食してきました。〜ストローマンを選ぶ理由〜

2022年12月05日

こんにちは、マルオ歯科院長の丸尾勝一郎です。

私はインプラント専門医として、インプラント治療をメインにおこなっていますが、実はインプラントにはいろんなメーカーがあります。

日本製や韓国製もあればアメリカやヨーロッパなど国の数より多くインプラントのメーカーは存在します。

そんな中で私が好んで使用しているのが、世界でも日本で最もシェアのあるインプラントブランドであるスイスのストローマン(Straumann)というメーカーです。

ストローマンはノーベルと並んで、インプラント市場における老舗中の老舗であり、1970年代から歯科用のインプラントの開発・研究をおこなっているブランドです。

私は、このストローマンとパートナーシップにある学術団体ITIのサポートを受けて、2012年にハーバード大学に留学することができました。

留学する前からこのストローマンを使用し、帰国し現在に至るまで、一貫してこのブランドを使用しております。

 

なぜ、ストローマンなのか?というと、いくつか理由があります。

 

①インプラントの表面性状がよく、骨とよく結合しやすい

多くのインプラントはチタン製であり、骨と結合する部分の表面が加工されています。

この加工方法が各メーカーによって異なり、それによってインプラントと骨の結合しやすさや、インプラント周囲炎(インプラントの歯周病)になったときの影響などが変わってきます。

ストローマンは、古くからこの表面の加工方法を研究し続け、これまでに数回変更しています。

現在は“SLAcitve”という他メーカーにはない非常に優れた表面性状を開発しており、骨との親和性が非常に高くなっています。

そのため、難症例を多くこなしている私としては、少しでも骨との結合が良いインプラントを探して、最終的にたどり着いたのがこのストローマンでした。

 

②インプラントの上部構造のパーツの選択肢が多い

インプラント治療において、骨に埋め込むチタンのネジの部分(インプラント体)も非常に重要ですが、同じくらい上の歯の部分(上部構造)を作製するパーツも重要です。

ストローマンはそのパーツのラインナップが非常に多く、症例によって使い分けることが可能です。

様々な症例をおこなう私にとって、選択肢が多いことは非常に重要なポイントとなっています。

 

③インプラント以外のソリューションも多く提供している。

ストローマンという会社は、インプラント意外にも歯科に関連する医療機器やソフトウェアなどを提供しています。

例えば、型取りをデジタルでおこなう口腔内スキャナや、インプラントの手術のシミュレーションをおこなうソフトウェアなど当院の強みでもあるデジタル機器に強く、インプラント治療をおこなう上で現在では不可欠とも言える機器を提供しています。

他にも、当院には技工所(歯の部分やセラミックを作製する場所)を設立していますが、歯の元となるジルコニアというセラミック材料や、それを削り出すためのミリングマシンなども提供しています。

このように、インプラント治療をおこなうために必要なソリューションを多く提供しているという点も、このブランドを信頼している理由の1つです。

④大きなメーカーであり、つぶれる心配が少ない

インプラント治療は、一度歯が入って噛めるようになったら、長期にわたって使用してもらう治療です。しかし、長期間使用していると、例えばセラミックが欠けてしまったり、インプラントを固定しているネジが緩んでしまったり、トラブルが生じることもあります。

そんな時に、インプラントのメーカーが存続していないと、交換するためのパーツが手に入らなくなってしまう可能性があるわけです。

車と同じようにトヨタの車だったら全国どこでも修理が可能ですが、希少な車になると修理が大変かつ高額になってしまうのと同じ原理ですね。

したがって、信頼できるグローバルなブランドであるストローマンを使用しています。

 

前置きが長くなりましたが、今回ストローマンのグローバルのCEOがスイスのバーゼルからはるばる来日されるということで、会食に行ってきました。

今後の日本のインプラント治療の展望やデジタル歯科の未来について、英語でみっちり約2時間のディスカッションをさせていただき、大変貴重な機会でした。

より良いインプラント治療に日本に広められるよう、引き続き頑張っていきたいと思います。